1961（昭和36）年6月に販売開始されたシチズンエースになります。1958年に当時日本一薄型の国産最高級機種として販売開始されたシチズンデラックスの廉価版として、製造されました。デラックスより価格を下げて若者世代の需要を獲得するのが狙いだったと思われます。因みにムーブメントの殆どの部品がデラックスと共通して互換性があります。出品の物は1962（昭和37）年10月に製造された21石のモデルになります。スナップ式ステンレスバック（非防水）の金メッキCGP側になります。使用傷、メッキ剥がれ（ラグ先端。画像載せています）があります。プラスチック風防は新品交換しています。このモデルのアピールポイントと思っている文字盤ですが、数カ所汚れがありますが良好ではないかと思っています。何がアピールポイントかと煽りましたが文字盤のバーインデックスの周辺を見てあげて下さい。通常は分メモリは線状の印刷で表示しているのが、この文字盤は金色の浮きドットになっています。舶来モデルのオールドインター（IWC）のようで、大変気に入っている所なんです。が、どうでしょうか?　 このエース21石モデルに秒針規正を付けて国鉄に納品した物が有りました。規正装置付きホーマーが納品される以前ですが、セイコークラウンも国鉄に納品されていた時期に近く、当時は国鉄に納品する為に秒針規正は必須だったんですね。これらも、腕時計の進化に大きな影響を与えた出来事だったんですね。最後の余談ですが、1964（昭和39）年の東京オリンピックの時、このエースの文字盤に浮世絵を書いて外国用のお土産に製造されてもいました。（現存数は少ないです）　 社外品の新品革ベルトを付けております。ラグの保護にもなりますので革ベルトはお勧めです。